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博多織工業組合が運営する【博多織ギャラリー】のオンラインショップです。 780余年の歴史と伝統を受け継ぐ織元の博多織を使用したふだん使いできる小物やインテリア製品、贈り物に最適な商品を取り揃えております。 博多織ギャラリーは福岡市博多区奈良屋町の博多織会館2階にございます。織元や手織り作家の帯や小物が一堂に勢揃いする博多では唯一無二のギャラリーです。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。 【織元紹介】 <井上絹織株式会社> https://h-ele.com/ 自社の染色工場を持つ大量生産型の織元です。 「博多織の素晴らしさをたくさんの人に伝えたい」の想いを胸に一つ一つの製造工程に心を込めて生産しています。 <木村博多織手織り専門工房> https://teorisenmon.com/ 伝統技術である三本の踏木を使うことにこだわり、五感を研ぎ澄まし父娘で手織りを続けています。 打込められた技、生みだされた艶を手織りのぬくもりとともに多くの皆様へ届くことを願っています。 <有限会社協和織工場> https://kyowaori.com 博多織伝統品目の一つである「絵緯博多(えぬきはかた)」の技法を用いて和装ブランドや小物メーカーとコラボレーションもしています。 <筑前織物株式会社> https://chikuzen.co.jp/ 「伝統と革新」をモットーに皆様に喜ばれる博多織を目指す織元であり、産地専門卸商社としても使命を持って博多の心を創り伝えています。 <西村織物株式会社> https://nishimura-orimono.jp/ 「絹よ輝け、人よ輝け」を制作理念に博多織最古の織元として素材・技術・人材を活かし織物の可能性を追求しています。 <HAKATA JAPAN> https://www.instagram.com/hakatajapan/?hl=fr 様々なクリエーターや企業・素材とコラボレーションしたオリジナルアイテムをはじめ、伝統の「献上紋様」をあしらったアクセサリーやステーショナリーなど、博多の粋とmade in JAPANにこだわっています。 <原田織物株式会社> http://harada-orimono.com 博多機と生活の「これから」を追い求めて、くらしに寄り添うものづくりをしています。 【博多織】 1976年に国の伝統的工芸品の指定を受け、きものの帯としては「しなやかでありながら丈夫」との高い評価を集めている絹織物。 数千本もの経糸(たていと)に緯糸(よこいと)を心を込めて織り上げていく堅牢な博多伝承の技で締め心地と絹鳴りの音が博多の粋です。 【博多織のはじまり】 1235年、鎌倉時代承天禅寺開山の聖一国師と博多商人・満田弥三右衛門が宋へ渡り織物の技法を習得、1241年に帰国して独自の意匠を施したのが博多織のはじまりといわれています。 さらにその250年後、弥三右衛門の子孫・彦三郎が再び明へと渡り、織物の技法を研究。 帰国後は工夫と改良を重ね、「琥珀織」のように厚い生地に浮線紋や柳条などの模様の浮きでた織物を作り出しました。 そしてその織物が作られたこの土地、博多の地名から「覇家台織(はかたおり)」と名づけられたと伝えられています。 【献上博多】 博多織の代表的な献上柄 1600年、黒田長政が筑前を領有するようになってから、江戸幕府への献上品として博多織を選び、毎年3月に帯地十筋と生絹三疋を献上するようになりました。 その模様は仏具の「独鈷(どっこ)」と「華皿」との結合紋様と中間に「縞(親子縞と孝行縞)」を配したもので「献上」と呼称されるようになりました。 【独鈷】 密教法具の一つ。 真言宗では、煩悩を破砕し菩薩心を表す金属製の仏具であり、修法に用いられます。細長く手に握れるほどの大きさで中程がくびれ、両端が尖っています。 【華皿】 元来は仏具の一種。 仏の供養をするとき花を散布するのに用いられる器です。 【縞】 *親子縞(中子持) 太い縞が親、細い縞が子を表しており、太い縞が細い縞を挟むように配された縞で「親が子を守る」という意味があります。 *孝行縞(両子持) 細い縞が太い縞を挟むように配された縞で「子が親を慕う」という意味があります。 献上柄は厄除け、家内安全、子孫繁栄の意味が込められています。 福岡・博多の街では献上柄をいろいろな場所、場面で目にすることがありシンボル的なものとなっています。 厄除けの意味があるこの紋様が福岡・博多の街を永きにわたり守ってきてくれたのかもしれません。